
看護師としての経験を活かして、在宅で働けるWebライターに転身したい――そう考える人は少なくはないでしょう。
私は、看護師として10年間病棟やクリニックで勤務したあと、実際にWebライターへとキャリアチェンジしました。この記事では、私の経験をもとに、未経験の看護師がWebライターになるためのステップを具体的に解説します。
看護師がWebライターになれるの?
夜勤、長時間労働、人間関係のストレス……。看護師という仕事はやりがいがある一方で、心身への負担が大きいのも事実です。その中で「在宅で働ける仕事がしたい」「自分のペースで働きたい」と、働き方を変えたい看護師が増えています。
そんななか、「Webライター」という看護師とはかけ離れているようにも思える仕事で、実は看護師経験を活かすことができます。Webライターの仕事は多岐にわたりますが、医療・健康ジャンルでは、専門知識を持つライターが重宝されるためです。実際に看護師として現場で働いた経験は、「読者の信頼を得る武器」になります。
Step 1|Webライターという仕事を知ろう
まずは、Webライターについて知ることが大切です。興味がある、始めてみたい方は、スタートするハードルが低いため、ぜひ挑戦してみてください。
Webライターとは?
Webライターとは、インターネット上のメディアやブログ、企業サイトなどに掲載する記事を書く職業です。ジャンルは多岐にわたります。昨今は、情報を得るためにインターネットで検索することが当たり前になっているため、必要不可欠な存在です。
未経験でも始められる理由
Webライターは資格や学歴がなくても始められます。特に、クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやココナラなど)には初心者OKの案件が多数あり、誰でも経験ゼロからスタートが可能です。契約や支払いに関して全て仲介してくれるため、大きなトラブルが防げるのは未経験や初心者のWebライターにとってはありがたいシステムです。
また、X(旧Twitter)やIndeedなどの求人サイトなどでも、Webライターの求人をよく見かけます。しかし、契約内容や費用の話し合い、振込請求などの業務も必要となります。善良なクライアントばかりではないため、仕事を見極めるスキルも必要です。まずは、未経験の場合、クラウドソーシングライトの利用や勉強をかねてライターチームへの加入などがおすすめです。
Step 2|必要なスキルとツールを準備しよう
Webライターとしての仕事を始める際に必要なスキルやツールは、ある程度決まっています。参考にしてみてください。
最低限のライティングスキル
基本的にライティングスキルは、初めから完璧である必要はないでしょう。仕事をしながら徐々に身に着けていく方法でもよいかと思います。そのなかでも、以下のような内容は初めからでも意識しておくようにしましょう。
- 「です・ます」調の丁寧な文章
- PREP法(結論→理由→具体例→再結論)などの構成力
- 誤字脱字のチェック能力
本や良いと思う記事を読んでインプットしつつ、自分でも執筆しながらスキルを身に着けていきましょう。
使えるようにしておきたいツール
Webライターを始める際には、以下のようなツールを準備しておくとよいでしょう。
- Googleドキュメント(原稿作成)
- Chatowork(連絡手段)
- ChatGPTなどのAIツール(リサーチや構成作成の補助)
- ラッコキーワード(キーワード検索)
- CCD(コピペチェックツール)
- Canva(図解やアイキャッチ作成に)
これらはすべて無料で利用できます。お仕事を始める前に、事前に使い方を勉強しておくと依頼を受けた後もスムーズです。
Step 3|実績を作る方法
依頼やスカウトをもらうためには、実績作りが必要不可欠です。Webライターとして続けていくためには、必要な工程です。
クラウドソーシングサイトで案件を探す
初心者におすすめなのは、クラウドソーシングに登録をして案件を探すことです。以下の3つが、よく利用されているもののため、まずは登録しておきましょう。
実績がないうちは、単価よりも「経験値」を優先して案件を受けてみましょう。
ポートフォリオ(実績紹介)を用意する
ポートフォリオは、Webライターにとって自分のスキルをアピールするための履歴書のようなものです。簡単なブログを開設したり、noteにサンプル記事を掲載したりしておくと効果的です。
Step 4|看護師の専門性を活かす
Webライターとして、強みにもなるのが専門性です。ライターとしての建研は浅くとも、看護師資格を持っているだけで依頼を検討する要素になります。うまく資格や特技を生かして、案件をゲットしましょう。
「医療・健康ジャンル」に強みが出る
私自身、看護師としての知識や経験を活かし、医療系メディアから継続案件をいただくようになりました。
- 看護師転職サイトの体験談記事
- 病気・予防に関する記事
- 医療制度のわかりやすい解説
- クリニックHPのコラム記事
など、「看護師だから書ける」記事が多くあります。
【注意】医療記事には責任がある
医療・健康ジャンルでは、正確な情報が求められます。専門外の診療科でも、リサーチを怠らず根拠のある情報や公的機関のデータを元に執筆することが重要です。薬機法・薬事法などもあるため、大げさな表現にも注意しましょう。
Step 5|収益化と働き方の広がり
Webライターの収益は、当たり前ですが人それぞれです。ただし、始めは実績作りがメインとなるため、報酬はあまり期待しないほうがよいでしょう。
子育てしながら月10万円も可能
私の場合、最初は1件数百円からのスタートでした。しかし現在は、家に子どもがいる状態(下の子は絶賛待機児童中)でも月10万円と収入が増えました。10万円は、自分が目標としてた数字だったので現状とても満足しています。やはり、医療記事は専門性が高いため単価が高いのは、目標が達成できた大きな理由でもあるでしょう。
案件の文字単価の目安
- 初心者向け:文字単価0.5円〜
- 中級者:1.0円以上
- 専門記事:3.0円以上
あくまでこれは一例であり、初心者向けで0.1円/文字のようなかなり低い案件も実際にあります。実績作りであっても、単価の低すぎる案件には注意してください。
ブログ・SNSでの発信も
自身のアピールとして、自分のメディアを持つことも信頼性UP&仕事の受注にもつながります。インスタグラムやXなど、SNSでの発信は同業者とのつながりや案件獲得のチャンスにもなります。作成しておいて損はないでしょう。
よくある質問(Q&A)
ここでは、Webライターを始めるにあたり、よくある質問をご紹介します。
Q. 文章力に自信がありません。ライターとしてやっていけるでしょうか?
→ 最初は誰でも同じです。多くの人が、書くことを繰り返しながらスキルアップして行きます。大切なのは「正しく伝えること」であり、シンプルな日本語で十分です。文章スキルをインプットしつつ、書きながらアウトプットを繰り返し力をつけていきましょう。
Q. 看護師と両立できますか?
→ 夜勤明けや休日に作業可能です。副業からスタートする人や、兼業する人も少なくありません。自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるのも、人気の理由です。
Q. 稼げるようになるまでどれくらい?
→ 早ければ3ヶ月〜半年で月3〜5万円ほど稼げる人もいます。始めやすい分、競争率が高いというデメリットもありますが、継続がカギです。
まとめ|あなたの経験は「強み」になる
Webライターの世界では、「何を書けるか」「どんな経験があるか」が武器になります。看護師としての経験は、Webライターとして立派な強みになります。まずは、クラウドソーシングサイトに登録し、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?




