「保育園落ちた日本死ね」という投稿が一時期話題となりましたが、現在も待機児童は根深い問題であることは変わりありません。待機児童を減らすための預け先は徐々に広がっていますが、保育園に落ちて預け先に悩むママ・パパはまだまだ多いのが実情です。今回は、保育園の次に検討されることが多い幼稚園やこども園の違いや特徴についてご紹介します。
保育園・幼稚園・こども園の特徴
それぞれの園には異なる特徴があります。検討するうえでは大切なため、大まかな違いについてご紹介します。
保育園
保育園は、働く両親の代わりに保育を行うのが主な役割です。そのため、園によっても異なりますが0歳から入所可能で、夏休みや冬休みなどの長期休みはありません。長期の休みはカレンダー通りで、お盆や年末年始・GWといったところでしょう。
管轄: 厚生労働省
入所可能年齢: 0歳から
勤務者所有資格: 保育士免許
利用可能者: 保育に欠ける人のみ
特徴: 養護と教育を目的とし、土曜日や長期休暇も預けられることが多い
幼稚園
幼稚園の入所には、両親の就労の有無は関係ありません。管轄が文部科学省といった点からも分かるように、保育園とは異なり教育の場というのが主な特徴です。
管轄: 文部科学省
入所可能年齢: 主に3歳以上
勤務者所有資格: 幼稚園教諭免許
特徴: 就学前教育を目的とし、保育認定は不要。長期休暇や土曜日は休みの場合が多い
こども園
子ども園は、幼稚園と保育園の特徴を合わせ持っている点が主な特徴と言えるでしょう。幼保連携型認定こども園、幼保連携型認定こども園(保育所型)、幼保連携型認定こども園(幼稚園型)などがあり、保育士と幼稚園教諭の両方が勤務している場合がほとんどです。保育園の要素を併せ持つため、土曜日や長期休暇も預けられる園が多いでしょう。
保育園に落ちたら幼稚園・こども園も検討を
待機児童が多く保育園に落ちた場合、落胆する前に別の預け先を考える必要があります。 幼稚園やこども園でも、自分の働き方に合った園を見つけることが可能です。例えば、預かり保育を利用すれば幼稚園でも安心して勤務できると感じたり、短時間のパート勤務であれば幼稚園の短い保育時間でも働くことができます。
幼稚園・こども園には学習面でのメリットや特色があるため、そこに魅力を感じる方もいるでしょう。
- 延期せずに希望の時期から働きはじめられる
- 自分の働きかたに合った園を検討できる
- 保育園にはない教育が受けられる
- 園で習い事が受けられる
上記のようなメリットもあるため、保育園だけにターゲットを絞るのではなく、選択肢を広げることで親子ともにメリットが得られるケースもあります。よく検討してみましょう。
まとめ
保育園でなくても、園の特徴によってはフルタイムで勤務することも可能です。保育園に落ちた、または待機児童が多く落ちそうという場合には、視野を広げて幼稚園や子ども園も検討してみてはいかがでしょうか?
参考文献: 厚生労働省「保育所・幼稚園等の選び方」「待機児童対策」